あらかじめ図柄を露光したカラーフィルム 「Grafx」 シリーズを Retrospekt が発売
米ウィスコンシン州の Retrospekt が、あらかじめ図柄を露光した 35mm カラーフィルムの新シリーズ Grafx を発売しました。ISO400 の C-41 カラーネガフィルムに既存のアートワークを事前露光しておくことで、撮影した写真にグラフィックが重なって写り込むという製品です。
出典: retrospekt.com
デザインは 3 種類
展開されるデザインは 3 種類。「Shattered」は、落として画面が割れた iPhone を撮影して作られたデザインで、各コマにひび割れが走ります。現代的なモチーフをフィルムに焼き込むという発想です。
今回発表されたデザインの 1 種である "Shattered" 出典: retrospekt.com
「Hot Ink」は 1990 年代のトライバルタトゥーから着想を得たもので、各フレームの上下にボーダー状の模様が入ります。「Sparkler」は小さな星形の光がちりばめられるデザインで、Retrospekt はこれを「a twinkly bit of magic」と表現しています。
事前露光された図柄自体は 1 本のロール内で共通ですが、実際にどう写り込むかは写真の構図や光の条件によって変わるため、同じデザインでも 1 コマごとに異なる仕上がりになるようです。
過去にはキャラクターものも
Retrospekt が事前露光フィルムを手がけるのは今回が初めてではなく、これまでに Peanuts や ハローキティ といった人気キャラクターをあしらったカスタムフィルムを販売してきました。
同社が過去に展開した "Hello Kitty Strawberry Kawaii Collection" 出典: retrospekt.com
価格・日本での入手性
価格は現在 1 本 22 ドル。同社は米国外への発送にも対応しており、発送可能国のリストには日本も含まれています(輸入時に関税が発生する場合があります)。
多重露光やライトリーク、フィルムを傷つける加工など、意図せぬ効果を楽しむ手法は昔から行われてきましたが、Grafx はその「偶然」をメーカー側があらかじめ設計して仕込んでいる点が特徴です。 ISO400 の C-41 なので、現像は通常のカラーネガと同様に行えます。
1 本 22 ドルという価格は、円換算すると 1 本あたりの単価としてはかなり高めで、送料と関税を加えるとさらに上がります。 24 枚を同じ図柄で撮り切ることになるため、シリーズとして 1 本撮り切る前提の企画フィルムと考えたほうがよさそうです。仕上がりがコントロールできないぶん、どんな被写体に当てるかを考える段階から楽しめるタイプの製品と言えるでしょう。



