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Filmomat が新型自動現像機「Filmomat Neo」を発表

自動フィルム現像機を手がける Filmomat が、新モデル「Filmomat Neo」を発表しました。要素を必要最小限まで削ぎ落としながら、使いやすさとメンテナンス性を高めたモデルだと説明されています。すでに予約受付が始まっています。

発表された「Filmomat net」 出典: filmomat.eu発表された「Filmomat net」 出典: filmomat.eu

大きな変更点は薬品の扱い方です。Neo では現像液などを保存ボトルから直接ポンプで汲み上げ、処理後はそのままボトルへ戻す方式を採用しています。詰め替えの手間や、時間のかかる排液待ちがなくなり、清掃の手間も減るとしています。

駆動系も新しくなりました。新型モーターにより 20〜120 rpm の範囲で正確な回転速度を実現し、プロセスごとに個別に設定できるように。タンクキャップも再設計され、非接触の磁気駆動を採用。モーターと処理薬品が密閉状態で分離される構造になりました。

出典: filmomat.eu出典: filmomat.eu

清掃についても、新しい自動クリーニングプログラムが用意されています。使用水量は従来の 10 分の 1 で、1 サイクルあたりわずか 600mL とのこと。

もうひとつ注目したいのが温度管理です。Neo では機内のヒーターではなく、外付けの「sous-vide(直訳:低温調理器)」を使う方式に変更されました。精度が高く安価で、入手しやすく交換も容易という理由からで、開発者はこれを「よりシンプルでモジュラー、そして修理しやすい機械へ向けた意図的な選択」と説明しています。この構成により、Filmomat Classic よりも大幅に低い価格で提供できるとしています。本稿執筆時点では直販サイトで €3.276,47 との表記でした。

Filmomat Neo は 2 色展開される 出典: filmomat.euFilmomat Neo は 2 色展開される 出典: filmomat.eu

仕上げはブラックとホワイトの 2 種類。いずれもスクリーン印刷を施したマットなアクリルガラス製で、ミニマルで時代に左右されない外観を狙ったとのことです。

自宅で C-41 やモノクロを現像する層にとって、温度管理を汎用の低温調理器に外出しするという判断は、故障時の対応や長期的な部品供給の面でも合理的に映ります。

一方で気になるのは対応工程数です。NEO が扱えるのは 3 工程で。カラーネガ(C-41)やモノクロに加え、最近ではリバーサルフィルム(E-6)用にも 3 浴タイプの薬品が出回っているとはいえ、仕上がりの品質については意見が分かれるところです。似たコンセプトでひと回り大きい dev.a シリーズが 6 工程に対応し、本格的な E-6 現像を掲げているのとは対照的に、NEO は C-41 とモノクロを手軽に確実に回すための機械と割り切るのがよさそうです。