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Kodak が4四半期連続の成長、フィルム部門は前年比 40% 増

Kodak が 2026 年第 2 四半期の決算を発表し、売上高 3 億 1,100 万ドル、純利益 1,700 万ドルで黒字に転換しました。前年同期は 2,600 万ドルの赤字でしたが、フィルムを含む部門が前年比 40% 増と、社内でもっとも高い成長率を記録しています。

記事によれば、連結売上高は 2025 年 Q2 の 2 億 6,300 万ドルから 18% 増加。売上総利益は 61% 増の 8,200 万ドルで、粗利率は 19% から 26% へ改善しました。同社が重視する非 GAAP 指標である Operational EBITDA も 900 万ドルから 3,600 万ドルに伸びています。セグメント別では、フィルムを含む Advanced Materials and Chemicals が 40% 増の 1 億 500 万ドル。売上規模で上位にある Print セグメントは 10% 増の 1 億 9,500 万ドルでした。

2025 年後半に投入された Kodacolor 100/200 シリーズ2025 年後半に投入された Kodacolor 100/200 シリーズ

1 年前の状況を振り返ると、これは大きな転換です。2025 年 Q2 の提出書類で Kodak は約 5 億ドルの債務期日を控え、資金調達の裏付けがないとして「継続企業の前提に重要な疑義」があると開示し、株価が急落していました。この状況は 11 月までに解消され、12 月には積立超過となっていた米国年金プランの是正が完了。

フィルムユーザーとしてもっとも気になるのは生産能力の話です。Fstoppers は CineD の報道を引きつつ、Kodak が最成長セグメントについて「フィルムの生産量を最大化し続ける」とコミットしている点を指摘しています。

背景にあるのは、実数として測れるアナログ復調です。Kodak は 消費者向けフィルム需要が 5 年でおよそ倍になった としており、2024 年後半にはロチェスター工場を 5 週間停止してフィルム感光設備の更新(同社は拡張と説明)を行いました。ボトルネックの多くは、幅広のマスターロールを実際に装填できるパトローネへ仕上げる「フィルムフィニッシング」という労働集約的な工程にあるとされ、乳剤の製造や仕上げができる人材の確保は容易ではなく、Kodak は長年その再訓練に時間を費やしてきたと記事は述べています。

Q2 決算資料の一部。Kodak プレスリリースより抜粋Q2 決算資料の一部。Kodak プレスリリースより抜粋

日本のユーザーにとっては値上げや品薄の記憶が新しいところですが、少なくとも「フィルムが Kodak の成長を牽引している」という構図は決算の数字として示されました。あとは改善したバランスシートが、実際の塗布・仕上げ能力の増強にどこまで結びつくのか。Fstoppers が書くとおり、そこが今後 Kodak に問われる点になりそうです。